semuian小説「東風」更新
予告通り、無事に更新〜。
味酒安行(うまさけやすゆき)#2
このブログを読んでくださっている方の中には初詣のため太宰府天満宮参拝を予定されている方がいらっしゃるかもだが、よろしければぜひ、太宰府天満宮の近くにある、味酒安行氏がお祀りされている安行神社の参拝もご検討されてみてください。
私は初めて訪れた時、この空間全体にとても感銘を受けた。道真公と味酒氏がご活躍されていた頃から長い年月が経っているが、後世の人々の手によって、いま、この21世紀に!、味酒氏が道真公のそばでお祀りされているというのはなんてすごいことなんだろうと、関わられた多くの人々の想いを勝手ながら想像して胸を打たれた。
太宰府天満宮は明治以前は安楽寺というお寺であったが、建立のきっかけとなったのが、味酒氏が道真公のお墓を建てたことだった。京都を追放され、太宰府で苦しい生活を強いられた道真公をそばでずっと見守り、看取ったと言われているのがこのお方。そんな方がお祀りされている場所が天満宮のそばにあると知った時、彼らの絆の深さを勝手に想像してあたたかい気持ちになって泣けて仕方がなかった(勝手に想像ばかりしてすみません・・・)。
そんなこんなで、小説「東風」における味酒氏の絵は、この世への愛に溢れたものにできればと思って制作している(ここで言う「愛」を表現するため、東風の舞台でもある宝満山と縁の深いお坊さま・仙厓さんの絵を大変参考にさせていただいている。)。
さて、次の25日は年明けかあ!!引き続きぜひ、楽しみにお待ちいただけましたら幸いです。